ダンスバトルジャッジについて

大阪 レペゼン MR  FUNKY 俺流のMASAOです。

連休ですね!ダンス三昧なGWになりそう!!

さあさあさて、、今回はダンスバトルの「ジャッジ」について書いていきます。

年齢も重ねて経験もだいぶしてきたせいかダンスバトルのジャッジをよくさせていただける

機会が多くなりました。ありがたいことです。

バトルは勝敗がつきもの。ではどのようにジャッジは見ているのかが

プレイヤーとしてはきになるところですよね。

僕自身もプレイヤーとしての顔もあり、どのようにジャッジされているか気になる時もあります。

今回僕がジャッジする際の考えとポイントを紹介していきたいと思います。

 

構造としては予選があり、トーナメントで挙手で勝敗が決まるルールがほとんどですが、

 

まず予選オーディションについて。。。。!!!!

予選は僕の印象ではこんなタイプに分かれて見えています。

初めての人

出るだけで経験と思っている人

緊張しまくっている人

スロースターターの人

いきなりぶっこんでくる人

自分を崩さないで踊る人

情熱を込めている踊る人

こだわって踊っている人

バトルの予選はその日で一番緊張する時間ですよね。上がれなければ即敗退、、、つらーい!

俺も何度も経験していますよ!!

なのでメンタルは重要です。

ではどんなメンタルが必要か!

「自己肯定感」を持っている人が予選に上がれるチャンスがあると僕は考えます。

※「自己肯定感」とは、プライドではなく、上手いとか下手とか関係なく自分の価値・存在に対して肯定感を持っている事。

予選で上がれる人!?僕にはこんな感じで見えてます!

自分のベースやスタイルを崩さない人。

パワー・ボディーコントロールとスキルが安定している人。

エナジーが見える人。(熱量)

バックボーン(カルチャー・音楽性・ジャンルをある程度理解できている人)

この4点がポイントです。

僕は予選をジャッジする際はあまり項目を多く設定すると流れが速いのでなるべく少なめの項目にします。

あと、この中で肝心な音楽性の部分ですが、僕が思うにはリズムやグルーブといったものは

上記があればこなせる部分と思っています。

なぜならこういうことです。

リズムやグルーブといったものは基本アリで見ます。なければ評価は一気に下がります。

そう、予選に上がるとは、基本ができていなければ正直スタートラインに立てない。という事になります。

が、、、、、、!!!!!

それでも!!なんか分からんけど!!踊りたい!!という熱い気持ちをお持ちの方が時々、稀にいます。

実は僕、、、熱量があるダンスは心動かされます。「 情熱ダンス 」

リズムを外しても曲がわからなくても情熱を込めているダンスは上手い下手関係ないゾーンで響くものがあるんです。

予選では総合的に見るので中々点数に達しませんがあげれませんが、情熱という項目があれば10点満点中10点の人、います。

そういうダンスは先生や先輩に習った技でも自然に自分流に変化しています。

STREET DANCE で一番大事なことは、自分をレペゼンする自分のスタイルで勝負する!が基本なので

その意味では大きく評価できるということです。

たまに、形が綺麗で上手に見える人が落ちることがありますよね、まさにこれです!

ぶっちゃけて言うと!!!スキルだけでは最終、情熱に負けるのです!!!

「 情熱 」持って踊ることはとても採点の中で重要視する部分なのです。

 

あと大事な注意点があります

それは

バイトです!(人のマネ)

バイトは、評価できないです。だってあなたが考えたものじゃないですから!!と叫びたいことが多々有ります。

そして、バイトととリスペクトのダンスは違いますから!!!

バイトの場合あからさまにマネダンスといった印象!パクリ。なりきり度120%みたいな感じかな。

なので僕が知っている範囲でのものまねスタイルは、、いくら完成度が高くてもバイトとと見ていますので

ジャッジの際の評価は著しく下がります。

リスペクトが入っている場合は少し真似ていたとしても、、師匠や先輩の完全コピーはいたしません!!

なぜなら、そこには相手を尊敬しながら、自分がちゃんとある、という状態だからです。

雰囲気も必ず変わってきます。でもたまに憧れすぎて好きすぎて出てしまうこともあります。その時は多めにみます!

バイトが入っている踊りはやっぱり違和感が出ます。中途半端さが出ます。なんかわかっちゃうんですよ!!なぜなら、自分という軸を持たずに、自分を無視して他人で自分を塗りつぶしているようなものだから。

この踊りがかっこいいから、この人がかっこいいから憧れるのはいい事です。でも、自分を見ずに無視してモノマネで見せようとする。これは対象外です!厳しめなのです。

どんだけ練習しても、、本番では自分のアイデアをスタイルに落とし込む

という事が出来ないとピックアップしません!!

だからジャッジ側としては、見たことのないスタイルを見せられると、テンション上がります!お!次世代出てきたか??と。希望でワクワクします。(下手でも)だからと言ってむちゃくちゃ踊ってもあげませんよ。笑。何が必要でした?そうです。先ほどの基本ですよね。だからストリートダンス界のレジェンドや強豪達は実は土台と背景がちゃんとあるんです。

だからバイトをするということは人の踊りをする!!だからあげれません!!コピー増やしてどうすんねん!みんな自分じゃなくなったら、ストリートダンスの意味あれへん!何のために踊るねん!!って僕はなります。ストリートダンスのイズムは深くて熱い魂に響くんだ!!

だから自分を出しにきているダンスは下手でも好感度は高く、ジャッジや見ている人のの心を揺さぶります。

そう評価は高いのです。!!!

是非知っておいて欲しいです!

だからある程度スキルがある方〜〜〜

持ってる情熱を出して踊るとトーナメントに行ける可能性が上がるんですよ。

是非参考にしていただきたいところです。

僕はそんな情熱ダンスを見る方のが好きです。きっと僕に限った事ではないですよね。。。。

さあ結論!!予選をクリアするには!?

情熱を持つこと

本番ではモノマネを絶対しないこと

自己肯定感を持つこと

リズムグルーブは当たり前!自分のスタイルを見せるという決意

カルチャーの勉強は自分の踊りに深みと軸で反映することを知る

以上のことを踏まえて練習に励んではいかがでしょうか!!

 

では次!

本戦トーナメントの場合!!!

トーナメントは多くは挙手性なのでここからは予選と少し変化してきます。

前提で心得ておいて欲しいのはジャッジは自分の好みでも見ます。

なぜならばここからは上級者の戦いになるので見方をより専門的に見ながら

そのジャッジのダンス感が全部入ります。(良し悪しですが)

この専門性には大きく2通りあると僕は思っています。

1つ目はジャッジの価値や経験で見る

ファンデーションの質

リズム取り

パフォーマンス力

曲の把握度

ノリ

バトルの仕方

パーフェクション

バックボーン

2つ目はよりハートフルなダンスを見る

1つ1つこれでもかというパワーと情熱をのせているダンス。

 

 

ジャッジの好みと知識と経験力に基づく考えなど、数分でこれらを分析して判断します。

あくまでも僕は、ですが、、、。

なので本戦のトーナメントは実はプレイヤーの良し悪し、調子もありますが

実はジャッジがダンスのことを隅々まで理解し勝敗を決めれる能力があるかどうか、がかかっているんです。それによってそのイベントやバトルの質が変わってきます。

適当なダンスの知識ではできない仕事なんですよ!!!声を大にして腹の底から叫びたい!!

そして特に知識がないとできないジャンルがFREE STYLE BATTLEです。ここで僕は断言します。

ある程度キャリアを積んだダンサーでないと説明がつかないからね。

キャリアのあるダンサーは、得意なジャンル以外でも学ぶ気持ちがあり幾度も不得意なジャンルでも

練習してそして経験してその質感を知った人と僕は痛感している。

僕の場合は、トータル的にダンスをします。ダンスが好きだからやります。自然にやります。

1ジャンル最低10年のトレーニングで考えて練習します。それでやっと少しマシなダンスになると思っています。

最低でもそれくらいの能力をつけないと人のダンスを評価するジャッジすることは難しい。

結果勝敗を決めるなら責任もって選ばないといけないんです。ジャッジは結構辛い立場なのですよ。

覚悟をもってやる。これが大事ですね。インスタントでは出来ない。だって人をジャッジするんやから。

ステータスを感じる前に自分の成長がジャッジの質にも関わることを僕は痛感しているしみんなにも知って欲しいです。

例えば、SEMI FINAL やFINALでは達人同士の戦いに対して全て説明つかないといけないんですよ。

人に嫌われるかもしれないんですよ。ブーイングくらう可能性だってある。てかディスられる事だってあるかもしれない。

だからこそ、プレイヤーに対するジャッジのあり方と自分のダンスを磨いて成長した上で

やるということです。ステータスのためにジャッジの席に座っても本質的なジャッジはできないって事です。

見方が浅いジャッジは説明も出来ません。コメントなども聞いていたら適当だったり、ここでも誰かのコメントをパクっていたり、または言語化できず、自分にしか分からない世界観で話そうとします。自分にしか分からない感覚って、自分の脳内だけで起こってるから妄想に近くなる。「質問せれたら答えられる」「僕はこう思う」さらには「なぜなら、こういう事、とその根拠も説明できる」そんなジャッジが増えて欲しいなと思います。だからと言って若手はジャッジできないと言いたいのではない。どんどん経験して本質が見極める目を養ってほしいと思っています。

今日はオールドスクールナイトです。

皆さん、存分に自分をレペゼンして世界のブラザー達と楽しんでください。

僕もプレイヤー以上に集中して、自分の全部で心を込めてみていきたいと思います。

ストリートダンスに敬意を示します。

MASAO